iPS細胞の講演会に行ってきました

本日は、静岡県難病団体連絡協議会の創立30周年記念の医療講演会に行ってきました。

テーマは

「iPS細胞によるパーキンソン病の治療は?」

京都大学の脳神経外科の高橋淳教授がとても丁寧にお話ししてくださいました。

 

研究が進んでいることは報道などで耳にしますが、実際にいつになったら患者のもとへ届くのか、というのがやはり気になるところです。

今日のお話では、もちろん予定ですが、平成27年度、京大病院での臨床研究を経て平成32年には臨床治験、そして平成37年度には一般的な保険治療へと進んでいく方向のようです。

 

しかし、病気があればだれでも細胞移植を受けられるというわけではなく、たとえばパーキンソン病では「薬でのコントロールが効かない患者」が対象となるとのことです。

 

そもそもiPS細胞はなんなのか…。

話題になったので名前は知ってますが、よく分かりませんよね。

以下は私が文献から学んだものですが、簡単にご紹介します。

 

もともとES細胞(胚性幹細胞)というものが発見されていました。

これは受精卵が胚盤胞となったときに細胞を取り出し、培養することで様々な細胞に分化できる能力を持たせる、というものです。

「多能性細胞」のものすごい発見ですが、問題点が二つありました。

 

①倫理問題

 余剰胚といって廃棄する胚であるものの、将来子供になるはずの胚をバラバラにするということへの抵抗。

 とくに、カトリックでは受精卵の時点でヒトであると考えるため、胚からES細胞をつくることが殺人であるという考え方。

 

②拒絶問題

 患者とES細胞のための胚のDNAは異なるため、ES細胞は別人の細胞である。よってES細胞から作られた細胞や臓器は「異物」となり、免疫が働いてしまう。

 

 

このような「多能性細胞」を「胚」ではなく「皮膚細胞」から作ることを可能としたのが山中教授の「iPS細胞」です。

 

これにより、上記2つの大きな問題が解決されます。

こういった理由からiPS細胞はすごい発見だということなのですね。

 

 

また、iPS細胞の目指すものは、機能しなくなってしまった細胞や臓器に対し行う「細胞移植による再生医療」

だけではありません。

もうひとつ、大切な役割があります。

「病態の解明、創薬」です。

 

原因不明の病気を持つ患者の細胞からiPS細胞を作り出し、病気の部分の細胞を作ることで、病気の発症の過程が分かります。

つまり、患者の体の中で起こっていることを体の外で調べることができるということです。

 

私たちのような免疫の病気を持つ患者は、ある臓器を細胞移植、というものではないと思います。

そういった意味でiPS細胞によって助けてもらえることは難しいのかなと漠然と考えていました。
しかし、病態解明という分野でiPS細胞の力に希望を見入ることができます。

 

 

私もまだまだ理解不足ですし、分からないことがたくさんあります。

 

たとえば、拒絶問題を克服するために自分の細胞を使って移植する(自家移植)ことは免疫反応のない画期的なやり方だと思う反面、病気のある人の細胞から作ったiPS細胞は再び病気を発症する可能性は高いのではないかという心配、また、自家移植は免疫反応がないと言いますが、私たち膠原病患者は「自己免疫疾患」であるゆえ、本当に免疫反応がないのか、という不安。

数えればキリがありません。

 

しかし、研究がどんどん進んでいるのは確かです。

壊死した私の骨も万能細胞がいつか生き返らせてくれるかもしれないという大きな希望も持ちながら医学の進歩を心待ちにしています。

 

希望が見えるってステキですね。

生きてることがさらに幸せに思えます。

日常がますます楽しくなります。

 

今日は本当にいいお話を聞くことができました。

高橋先生、お忙しい中、ありがとうございました。

 

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      静岡県行政書士会所属

      登録番号 11092076

      申請取次行政書士